2017年12月28日

年末年始のお休みのお知らせ

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年末年始は12月29日から1月4日までお休みさせていただきます。
2017年は12月28日19:00まで、2018年は1月5日11:00からの営業となります。
お休みの間のご注文、お問い合わせのメールは1月5日(金)より順次ご返信させて頂きます。
どうぞよろしくお願いします。
posted by kiya antiques at 15:42| ShopNews

2017年12月27日

From Factory



たいそうな革製の箱に納められたシルクハットですが、箱の中で自重で鍔(つば)が潰れてしまっていました。


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左側が反り返ってしまっています。

そもそも横向きの仕舞い方に無理が有りそうですが、こういう様式美だったりするのでしょうか?
私はこのテの商品の知識は疎い方ですが、詳しい方に教えて貰ったところ、状態によっては相当な高級品なんだそう。


そんなわけで修復士人生初のシルクハットのレストアに挑戦です。

蒸気を当てて型付けするのが良いようで、アンティーク家具を分解するときに使う、膠を弛める為に造ったシステムの登場です。


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カセットコンロで、目貼りしたヤカンにお湯を沸かして、シリコンチューブで先端の銅パイプまで蒸気を送ります。
シリコンチューブは蒸気の熱でクタっと折れてしまうので、アルミのワイヤーを仕込んで張りを持たせています。

おそらく芯材は革か厚紙だろうと言うことで、少しづつ蒸気を当てて温まったら手で形を戻していきます。


このシステムの弱点は、蒸気の吹き出し口を下に向けると、チューブ内に溜まった水滴が間欠泉の様にまとめて吹き出す事があるので、基本的には上向きで作業しなくてはいけません。

少々無理な体勢でしたが、何度か繰り返すと、


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左右対称になったと思われます。

しばらく陰干して、状態が保持出来ていれば藤沢店で販売致します。

展示中も置き方は注意しないといけませんね。

posted by kiya antiques at 13:29| From Factory

2017年12月22日

From Factory

座面の生地を選ぶ際に、強度マストのお客様には必ずお薦めしているのがモケット生地です。
特殊な状況下以外で、過去に破けたモケット生地は見たことがありません。
中身のクッション材の方が先にヘタってしまうことが殆どです。
電車やバスなどのシートに使われているのも納得です。

手触り、強度と言うこと無しのモケット生地ですが、唯一の泣き所が、起毛にクセが付きやすいこと。

短期間でも座面に物を置こうものなら、クッキリ跡が付いてしまいます。


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ヴィクトリアンのバルーンバックチェアです。
今回はこの椅子の生地をサルベージしようと思います。

ここまでガッツリ跡が付くとブラッシング程度では治らないので少々厄介です。


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まず霧吹きで水を吹き付けて、


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ブローガンで加熱して、乾かしなからブラッシングします。
大抵のモケットには木目のように「目」があるので(通常椅子の後ろから前)目に沿ってブラシを掛けます。

ブローガンとは強力なドライヤーの様な工具で、鉛くらいなら溶かしてしまう程の熱風を出すので、うっかり生地やクッション材を燃やさない様に注意します。
一般家庭ではドライヤーでも良いでしょう。

何回か繰り返すと、


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なんとか解らない程度には回復しました。
張り替えてしまえばなんてことないんですけどね。


総じて椅子の張り生地は、国産よりもイギリス製の方がクオリティーが高いと言えます。
キヤアンティークスの椅子の張替工賃は、家具代金に含まれていますが、生地に致命傷が無く、クッション材も生きていれば、多少手間が掛かっても座面のレストアはクリーニングのみの方がいい場合も多いのです。


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posted by kiya antiques at 11:04| From Factory
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