2018年01月17日

From Factory



時計の修理、というか、よくあるムーブメント交換です。


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実は今回はボランティアで、私の両親が経営する店舗で使っている時計の修理依頼です。
まず時計屋さんに持って行ったら、修理不可能ということで断られたんだそうです。

この時計は特に古い物でもデザインが良い訳でもありませんが、店舗をオープンするにあたり、叔父から送られた物で、私も思い入れもあり二つ返事で引き受けることに。


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裏のラベル、昭和51年ということは40年は経ってるんですね。
アンティークとはいえなくとも充分ヴィンテージです。

聞けば過去に別の業者に修理に出して、ムーブメントは1度交換しているとのこと。
この時の修理の方法に問題が有りまして、クローム色のリムを外すと、


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表のガラスが本体に接着されてしまっています。

フチの茶色い部分が接着剤が変色した物で、一応気を使ってか、点々と付けられていますが、本来外せないといけない造りを接着剤で固定してしまったのはマズかったですね。

今回、修理を断られた理由は、ガラスが外れないと分解出来ない。という事だったらしいのですが、劣化した接着剤なんかどうにでもなるワケで、断るほどの理由とは思えないんですが。

数段手強く、でもどうしても剥がさないといけない接着箇所と、常日頃対峙しているアンティークの修復士としては特に気負う事もなくサクサクと作業していけます。

いつものアサリの殻剥きヘラを接着されていない数ヶ所に差し込んで、テンションを掛けながらガラスが割れないように温風で暖めていくと、


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まぁ取れますよね。予定通り。
あとは針を抜いてムーブメントを交換して針を戻します。
メーカーがしっかりしているので同じメーカーのムーブメントなら針はだいたい使い回せます。

ガラスとリムを組つけて完成です。


やれやれ、なんだか日本に古い物がイマイチ残らない原因を垣間見た気がします。


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いつもの位置に戻して、違和感の無い店内に戻りましたでしょうか。

posted by kiya antiques at 13:57| From Factory
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