2018年01月27日

From Factory



アンティーク家具の鍵については、賛否はあると思いますが、キヤアンティークスでは、お客様にはいくつかの代案を提案させて頂き、古いオリジナルの鍵は、なるべく使わない様にお願いしています。

キヤアンティークスの家具には1年間の構造保証が付きますが、鍵は保証の対象外になります。


現状では使えても今後いつ壊れるか解りませんし、もし閉まった状態で鍵が壊れてしまったら悲惨です。
出したかった物が取り出せなくなるのは相当なストレスになりますし、我々修復士が出張で解錠に行くにもコストが掛かります。

扉の鍵は背面からアクセスすればなんとかなるケースが多いですが、引き出しの鍵だと場所(上から1段目は特に要注意)によっては大工事になることも。
気を付けたいところです。


こちらはフランス製のチェストの引き出しですが、鍵がケースごとなくなった状態で入荷しました。


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これなら鍵は使いようがありませんが、表から見えないとはいえ、そのままという訳にもいかず、たいそうな鍵が付いていたであろう掘り込みは、美しくないので埋め木を造って処理します。


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このような複雑な掘り込みに対して、そのままの形で埋め木を造っても美しく仕上がらないので、シンプルな四角形に最小限のルーティングをします。

口板表面の鍵穴は良い雰囲気なのでそのまま残します。


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これならピッタリの埋め木が造れます。


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クランプして接着。完璧です。


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木工加工はなんとでもなりますが、本番はこのあとの塗装なんですけどね。

posted by kiya antiques at 13:58| From Factory
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