2018年03月06日

From Factory



ただいまキヤアンティークスの工房では、ありがたいことに本格派のアンティーク家具でいっぱいです。
どれも19世紀に造られた家具たちです。

アーコール社などのミッドセンチュリー系が台頭している昨今ではなかなか珍しい光景です。


やはり本格アンティークは意匠が独特!

特に「顔」の彫刻が多く、どれも素晴らしかったので集めてみました。


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修理張り替えのご依頼でお預かりしている椅子の背もたれです。
森の精霊「グリーンマン」の彫刻です。


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その椅子のアームチェアの肘掛けの先端です。


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6脚セットなので並べると見ごたえがあります!
約1ヶ月掛けて、修理塗装張替のフルコース、無事完了しました!


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お得意様からご注文頂きました、キャビネットです。
顔というか全身ですが、扉の彫刻で、キジとウサギです。


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逆さまに写っていますが、これで正位置。
実は後ろ脚で吊るされている、狩で捕らえた獲物がモチーフです。

高級な婚礼家具などに見られるデザインで、決まってキジとウサギが吊るされています。
食べ物に困らない為の願掛けみたいなもので、日本の、五穀豊穣祈願、といったところでしょうか?

このキャビネットには他にも顔の彫刻があり、


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2杯の引き出しの取っ手にはそれぞれグリーンマン。


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正体は解りませんが、猫科の明らかに強そうな動物が冠の中央で睨みを効かせています。


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別のキャビネットの扉の彫刻です。
隣人同士でしょうか?
窓枠に手を掛けて、一方は怒っていて、もう一方は薄ら笑い。

どういう経緯でこのモチーフを思い付いたのか解りませんが、フランス製のアンティークでは希にこういうとんでもなく質の高い彫刻を見ることが出来ます。
表情の表現が秀逸!

ウォルナットはワックスで仕上げるとなんとも言えない質感になりますね。


どの時代の家具でも手を抜くなんてことはあり得ませんが、このクラスの家具の修復は、作業も自然と気合いが入ります。

良い仕事をさせていただきました。
posted by kiya antiques at 16:31| From Factory
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