2018年03月14日

From Factory



アンティークの年代を判別する手がかりはいくつかありますが、そのうちの1つ、かなり正確な情報として「レジストレーションナンバー」というものがあります。


簡単な説明ですが、イギリスのデザイン登録ナンバーのようなもので、産業革命以降の工業製品に刻印される様になりました。


主な表記は、RdNo+数字、RD+数字、Reg+数字 等々。

大文字小文字の組み合わせは色々と見てきた限りでは曖昧な様です。


19世紀の中期以前は別の表記方法になり、少し複雑になるので、別の機会が有ればこちらで触れたいと思います。


家具のパーツでよくレジストレーションが刻印されているのが金属製の取っ手類。

この取っ手にも裏側に目立たない様に刻印されていました。


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このままだと殆んど解りません。

うっかり見落とすところでした。

少し磨いてみます。


1518090713047.jpg


文字が浮き出てきました。

RD707210。

下3桁は潰れてしまっていて怪しいですが、年代を判別するには充分です。

ナンバーを資料と照らし合わせると、この取っ手は1924年にデザイン登録された事が解りました。


家具の外観から読んでいた年代は、エドワード朝の1900年-1910年頃なので少しズレがあります。

しかし家具が1910年に造られたとして、14年後に同じネジ穴で取っ手が交換されてしまったとしたら、その後の約100年の経年でオリジナルかどうかを見分ける事は殆んど不可能とも言えます。

家具の製造年が確定したとは言い切れませんが、少なくともこの取っ手自体は1924年以降に造られた事は間違い無いようです。

ちなみにキヤアンティークスではこの家具は「20世紀初頭」と表記することにしています。

posted by kiya antiques at 11:57| From Factory
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