2017年08月01日

From Factory

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ヴィクトリアン(1834~1901)時代後期のサロンチェアです。
この時代の家具では希少な4脚セットの入荷です。

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構造、塗装、張り布地、検品の段階で全てアウトだったのでフルレストアコースです。
ここまでは想定内だったのですが、布地を剥がして分解してみると。

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なんと継ぎ手にボルトが入っていました!

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150年前の椅子ですから、1回や2回修理が入ってるものですが、、何故ボルト!?
硬い材料を使えば強度が出ると思ったら大間違いで、この状態で負荷が掛かると、強すぎるボルトが本体を痛める事になり、致命傷になりかねません。
家具の補強に金属を使うことは有りますが、簡単なようで、加減と言うかセンスが求められます。

木材のダボに交換です。案の定ダボ穴がグズグズのガバガバになっていました。
このクラスの家具ならオリジナルはマホガニーのダボを使っていてもおかしくありませんが、サイズが揃わずスタンダードなブナのダボで対応しました。

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塗装も全て剥がして塗り直しです。
剥離、サンディング、着色数回、フレンチポリッシュと王道の仕上げ方法です。
濃い目の着色ならこの類いの家具は間違いなくキレイになります。

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とりあえず1脚だけ張り替えてみました。

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ダークマホガニーにボルドーの生地は良く合いますね。自信作完成です!
フジサワウェアハウスでご覧いただけます!
posted by kiya antiques at 11:25| From Factory

2017年07月29日

オススメページに新商品を追加しました!

今回のピックアップ商品はこちら。

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過去にリプロダクションで小ロット取り扱ったことがあるので、見覚えのある方も多いのでは?
イギリスから買い付けてきた、鋳鉄製のガーデンアイテムです。
入荷検品の時に、1部溶接が外れていて、お蔵入りしていましたが、他の金属の溶接修理の際に一緒に治しておきました。
ちなみに、鋳鉄の溶接は基本的にはNGで、理由は「強度が出せないから」だそうですが、今回は、そもそもオリジナルが溶接されて製造されていたことと、置物なので特に強度の必要無い商品ということで断行しました。
溶接後も研磨やら塗装やらと作業をしてみましたが、現状ではまずまずちゃんとくっついているようです。
さて、この羽の生えたブタ、私は初めて入荷した際、イギリスのバンド、ピンクフロイドのジャケ写を思い出してしまいましたが、他でもよく目にする機会があるかと思います。
起源はスコットランドの慣用句で、ヨーロッパ全土で同じような表現があるようです。
「ブタが空を飛んだら○○も出来る」といった具合に物事が不可能確定な時に使われるんだそうです。
イタリアを舞台にした、豚が主演のジブリ映画の、あの名セリフと関係はあるのでしょうか?
逆に、ブタに羽を付けることによって、「不可能が可能に」「奇跡が起こる」等といった縁起物アイテムの定番となっていったワケです。
溶接、溶接箇所の研磨、パテ処理、下地のシーラー塗装、ツヤ消黒のペンキ塗装、軽くワックス掛け。
と手間は掛かりましたが、特に古い物に付加価値が付いたワケでも無いので料金は据え置きです。
人気の高い、鋳鉄製の動物シリーズ、限定1匹です。

※こちらの商品は藤沢ウェアハウス店にてご覧頂けます。

ほかにもたくさん紹介しています!お見逃しなく!
スタッフオススメページはこちら
posted by kiya antiques at 10:46| Collectables

2017年07月27日

From Factory

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お客様より、他店舗で購入されたチャーチチェアの塗装塗り替えの依頼がありました。
お客様のご希望は「濃い茶色」だったそうなのですが、オリジナルの塗装の上からラッカーの吹き付け塗装で濃い目の茶色い塗料が塗られ、木目が殆ど潰された状態でした。
仕上がりのイメージが違うという事で当店へお持ち込み頂きました。

このテの仕事は掛けた手間と結果が直結します。
掛かるコストとリスクはアンティークを加工してしまう以上、必ずついて回ることになります。
キヤアンティークスではベテランの家具職人が行程とコストやリスクをキチンとご説明させて頂き、同じ材料で塗装サンプルを用意して、お客様に御納得して頂いてから作業に入ります。

料金は嵩みましたが、お客様には御満足頂ける仕上がりとなりました。

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仕上がり前

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仕上がり後

構造の不具合は、このままでは次に壊れた時に修復が出来ないので、多少手を加えておきます。
後の自分たちの為という事もあり今回は無償で対応していますので、完全に元に戻す事は出来ませんが、次回の修復は通常通り行えるハズです。
posted by kiya antiques at 14:14| From Factory
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