2017年10月24日

From Factory

金属の加工はアンティークを修復するためには避けて通れません。足りないパーツの複製はもちろんですが今回は製作です。

便利ではありますが、滅多に登場しないフライス盤という工作機械。
金属を水平方向に削ってくれる機械です。
削っているのは10mm厚の真鍮板です。
当然プログラミング等とは無縁で、全て手動で操作します。


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櫛状に削った真鍮板をカットして、ボール盤で穴明け、グラインダーで面取り、軽く磨いて完成です。


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何で便利な機械があまり使われないかというと、ここまで同じパーツを大量に造るケースが少ないからです。
1つ2つならハンディ工具で造った方がいろいろと楽な場合も多いのですが、ある程度の個数が必要な場合は、当然ですが機械で造った方がクオリティーが安定します。


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造っていたのはディスプレイキャビネットのガラス棚を乗せる棚受けでした。

元は別の方式で棚板が乗せられていましたが、後付けだったうえに、ちょっとダサかったので、交換させてもらいました。
ベーシックなキャビネットなら汎用のL字型の金物か、木製品を流用するところですが、今回は高級家具につき手間とコストを注いでみました。

滅多に入荷しない、大型全面曲面ガラスのキャビネットです。
全貌は藤沢店でご覧ください。
posted by kiya antiques at 15:02| From Factory

2017年10月21日

ヴィンテージガラスビーズネックレス

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関東地方はここ最近はずっと雨模様。
さらにこれから台風も向かってくるということで秋の抜けるような青空が待ち遠しい今日この頃です。
というわけで、気分だけでも明るく!
ジュエリーのオンラインショップに、色鮮やかで華やかなガラスビーズのネックレスを追加しました!

ヨーロッパの古いビーズを使ったものや、ガラス製品で有名なボヘミア地方のガラスビーズを使ったネックレスなど。
時代はヴィンテージのものが多いですが、アンティークに近い古さのあるものもあり、それぞれが持つ個性に魅了されてしまいます。


ジュエリーのページはこちら


こちらでご紹介したジュエリーは横浜店で取り扱っております。
思わず手にとってしまいたくなった方は、横浜店へどうぞ!


キヤアンティークス横浜本店へのアクセスはこちら。
posted by kiya antiques at 14:24| Jewellery

2017年10月18日

From Factory

大型ミラー製作のご依頼です。
枠のサイズで、幅1070o、高さ1680o、ミラーの板面で870o×1480oです。
4人掛けのテーブルの天板より2回りほど大きい寸法です。
当然、重量もそれなりになる筈なので、壁掛けにする場合はワイヤーで吊るというよりは表から4〜6点で壁にネジ止めする必要も有るかな、と思っていましたが、床置きで使われるという事でひと安心。


イギリス産の古材がお好みに合いそうだったので、お勧めさせて頂きました。
今回は久々に登場するエルム材(ニレ材)です。
シンプルな四角いミラーで、塗装も無着色。
簡単で楽そうですが、逆に作り手によって仕上がりに差が出そうです。
素材の味を引き出さなくては!


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弊社の材木倉庫から、素性の良い個体を数枚ピックアップします。
全て柾目だと、せっかくのエルム材の木目が地味で勿体ないので、短辺の材料は少し動きのある木目を入れていこうと思います。


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セレクトした一枚はこちら。
大まかにチョークで目安を書いてざっくりと木取り。
板の外側は目が詰まっていて良い材です。


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割いていきます。この時点ではまだ20%くらいは大きめに取っておきます。このあと機械でカンナ掛けです。


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カンナ掛けの前後です。ここで反りや歪みを補正しつつ、厚みをプラス10%くらいまで落とします。
この時点で厚み約22mm。


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全ての材でうまく平滑が出ました、この状態で2〜3日経過を観察します。
木材は伐採からある程度乾燥期間を置いても製材直後はどうしても少し動きます。
問題なければ、仕上げの製材、そして額縁に加工です。

この後、3-4日経過を見ましたが、木材も安定しているようなので、作業を進めます。


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最終の製材を済ませても、反りも捻れも無い良材でした。
イギリス産の木材では非常に希です。


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ミラーと背板を落とし込む段差の加工と、サンディングを一通り先に済ませておきます。

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1070o×1680oの長さで45度にカットします。
例によって言うのは簡単ですが、、、


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仮組み。まだ接着剤は入っていません。4スミとも上出来です。
この段階でそれぞれ材の組み合わせが確定したので、チョークでマーキングしておきます。


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圧着の方法は何通りか有りますが、今回は「ベルトクランプ」を採用しました。

接着面が広いのでそのまま接着しても保ちそうですが、ビスケットジョイントで強度アップを図ります。
組み付け後、外側からも補強を入れるのでスペースを空けて、少し内側に仕込みます。


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接着剤は2液硬化型のエポキシ接着剤です。今時の接着剤にしては固まるまで時間が掛かりますが、硬化後は弊社最強の接着剤です。
黄色く見えるのはマスキングテープで、はみ出した接着剤で木材が汚れない様に接着面付近を養生してあります。


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仮組み同様、ベルトクランプで締め上げて、このまま定休日を挟んで丸二日間放置します。
念のためバネクランプで接着面のズレ止め。
組んでから改めて見るとやはり大きいですね。

接着してしまえば、それぞれの材木がバラバラに動きだすリスクが大幅に少なくなくなるので、
まずはひと安心です。

この後は、補強剤を追加し、接着面を整えて、無色のラッカー吹き付け塗装で一気に仕上げです。
着色でごまかしが効かないので、素地のサンディングは念入りに行いました。
取り寄せたガラスミラーを組み込んで完成です。


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大きい板面故、配送中割れやしないかとヒヤヒヤしましたが、無事納品させて頂きました。
お客様も現物の大きさに改めて驚かれていたようですが、気に入って頂けた様で良かったです。
posted by kiya antiques at 13:07| From Factory
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